「あり得ない」ことは簡単に起こる
あなたは、「あり得ない」という言葉をよく使いませんか?
――約束を破るなんて、あり得ない!
――遅刻するなんて、あり得ない!
――チャートが逆行するなんて、あり得ない!
「あり得ない」という言葉は、本当に多用されています。
女子高生たちが「マジあり得ないんだけど~」
などと言っているのも、よく耳にしますね(笑)
「あり得ない」は“あり得る”
「あり得ない」という言葉は私にとって、
少なくともFXでは非常に違和感のある言葉です。
基本的に相場は誰も先を予見できないのですから、
どんな風に動こうが、一切の矛盾など存在しないわけです。
どんなに急激に動こうが、
どんなに動きがなかろうが、
相場の事実として、そこに現れるわけです。
ですから、特に相場に限って言えば、
「あり得ない」と思うことは簡単に起こるわけです。
極端な話をすれば、
例えばドル円レートが、1ドル=2,000円になる
などということは想像出来ませんが、
可能性はゼロではありません。
ゼロではないということは、起こりうるということです。
ちょっと今のは非現実的でしたので、
身近な例を挙げますと・・・
以下のチャートをご覧ください。
※クリックで拡大します。
こちらの相場を見て、どう思うでしょうか?
実際にこの場面に遭遇したら、
「おっ!ブレイクしてきた!これは買いしか無い!」
と思うかもしれません。
そして、実際に買いエントリーすると、
次のような相場になるわけですね。
『逆行のお手本』というくらいの逆行です(笑)
こんなことあり得ない!!!
といくら叫んでも、起こってしまったことは仕方がありません。
“あり得ないこと”を防ぐために
そんな“あり得ない”という事態を防ぐために、
相場の分析を慎重に行う必要があるわけですね。
まずは、「あり得ない」なんて考えないことです。
何が起こるかわからない中で、可能性の高い戦略で戦う
ということを心がけましょう。
ただし、一つ注意して欲しいのは、
「分析の見落とし」です。
これだけは「あり得ません」(笑)
自分でコントロールできるところは、
しっかりとコントロールしてトレードするようにしましょう。
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました!
相場格言
では本日の相場格言です。
行き過ぎもまた相場。
オランダで起こったチューリップ・バブルや、
1929年のニューヨークの大暴落など、
相場というのはなぜか、定期的に急騰や急落が起こるものです。
しかし、「それもまた相場」ということですね。
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